2011年10月1日土曜日

銀行業務とは何ぞや part2

【2章:営業担当、預金担当、貸付担当のそれぞれの役割】
前回はほんのさわりだけ書いた銀行業務編。今回は個別の業務内容をちょろちょろと書こうと思います



【預金業務担当】

皆さんの接する銀行員の殆どがこの人達です。窓口の女性やその後ろのほうでなんやかんやしてる人たちですね。主に入出金、振込み、税金の支払い等にかかわる業務全般を手掛けています。勿論15時に銀行が閉まってからも、現金の清算や電話セールス等で、早くとも18~19時くらいまでは大体います。

彼らは只の事務屋と思われがちですが、ウェイトは低いけれど定期預金、投資信託、生命保険等様々なノルマがあります。が、最優先事項はあくまでも事務なので、取ってくるまで帰ってくるな的なノリは無いことが多いです。各銀行、支店の方針にもよりますが、総合職の新入行員も大体最初はここに配属され、窓口業務や出納業務(お金を合わせる人、カネは重いし汚いので若い男が適任)を任されることが多いようです。



【貸付業務担当】

比較的一般個人が接する機会が少ないのが貸付係です。これまた各銀行、支店の方針によりますが、半年~1年程度預金業務で勉強した若手行員が次に配属されることが多いです。

主に個人ローン(所謂カードローンやマイカーローン、住宅ローン等)の受付事務や、融資の実行・回収にかかるパソコン上の操作などを行ってる人達です。ノルマに関しては預金係と同様であり、基本的には事務方です。事業性融資に深く関わる機会は少なく、基本的に一般個人向けの融資窓口といえます。個人的には携わっていて一番面白くなかったです。



【営業担当】

事業性融資、個人ローン、投資信託、生命保険など多岐に渡る数字をとにかく拾ってくるのが仕事の人達です。基本的に外に出て顧客と折衝する為、預金~貸付業務の一般的な部分は浅く広く知っておく必要があるので、大体3年目くらいから配属されることが多いようです。

数字を取ったら取っただけ評価されるので一番の花形ともいえるかもしれません。現に出世する人達はここで数字をあげた人達のことが多いです。これには後付かもしれませんが合理的理由があって、数字を上げるには顧客のハートを掴む必要がある。支店長などの偉い人は何かコトが起きた時に出動した際、顧客を押さえ込む最後の砦であり、このポジションの人が顧客の怒りに油を注ぐようなヤツじゃダメだからなのです。要は顧客との折衝や相手の感情のコントロールが出来るヤツじゃないと上にいかせるわけにはイカンわけですね。あまり好きな言葉ではないですが、最近の流行りの言い方だとコミュ力が高い人が基本向いてると思われます。


個人ローン、投資信託、生命保険などは窓口の女性も扱うように、基本的に定型的な商品なのでいくらやっても面白みには少し欠けますが、事業性融資は違ってます。100社あれば100社とも中身の違う企業に如何に貸すか。その妥当性を問う資料を作るのがこの人たちの仕事でもあります。所謂稟議書ってやつですね。これは今僕がやってる仕事でもあります。

資料を作る。というと難しく思えるかもしれませんが、基本的に与信判断(融資の可否判断)に必要なのは以下の2点です

誰が何に使うの?・・・・・所謂資金使途という部分です。銀行は公共性の高い仕事といえるので、変な目的に使われるカネを貸すわけにはいかないのです。(例:フーゾク店、893等)

ちゃんと返せるの?・・・銀行は預金者からカネを集め、それを貸して商売してる関係上、返せないヤツにカネを貸すことは出来ません。ですので「コイツは返せる」と判断するに足る資料を作るわけです。

この2点さえ抑えてあれば基本的に稟議は通ります。まあ金利面で採算が取れてるか、とか細かい判断基準は他にもありますが、大元は上記の2点です。

次回もあるかはわかりませんが、気が向いたら与信判断でどんな資料を作ってるのか、とかそういう部分に少し踏み込んで書くかもしれません。ではまたー

1 件のコメント:

ぶき さんのコメント...

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