2012年6月26日火曜日

Steelseries Sensei[Raw]をSensei、Xaiと比べながらインプレ











ついに届きました。Steelseries Senseiの廉価版、Sensei[Raw]
例によってCounter-strike1.6のFFA-Deathmatch鯖で使ってみた感想を、適宜SenseiやXai、場合によっては他のマウスを引き合いに出しながら書いていきます。
1.形状
2.左右クリック、サイドボタン、ホイール
3.センサー性能
4.総評
以上の順番で書きます。

1.形状・外装
ぱっと見はXai、Senseiそっくりの形状。握っても形状には全く違いは無い
全体がマットブラックなラバー加工。Xai、Senseiでは上部とサイドの加工に違いがあったが、[Raw]は上部もサイドもほぼ同じ表面加工となっている。
Xaiよりはかなりサラサラ感が強く、グリップ感は少なくなった。Xaiを使った後だとスッポ抜けそうな感覚もあるが、実際にスッポ抜けることは無い。近いものを挙げるとすればKanaの上部に近い感じのサラサラ感。
液晶パネルを省いたことによる約10グラムの軽量化の恩恵はかなりある。これのおかげで軽快さが強まった。

2.左右クリック、サイドボタン
○クリック
Xai、Senseiの最上級とも思えるクリック感よりはほんの少しだけ重い。あくまでもほんの少しなので、使い分けても殆ど違和感は無い。ストローク量はほぼ同じ。

○サイドボタン
Xai、Senseiより出っ張りが減った。その分誤爆の可能性は減ったといえるのかもしれないが、自分の持ち方(かぶせ持ち)ではもともと左側面のサイドボタンに関しては誤爆などしたことは無く、少し押しづらくなったように感じる。ボタンのカチカチ感は小さくなり、少しグニュグニュした印象を受ける。IE3.0のサイドボタンとまでは言わないが、少し安っぽくなった。

○ホイール
ホイールのノッチ感は3つの中で一番強い。強いとは言っても極端では無く程々で好印象。これは3つのマウスの中で一番新しいからかもしれないので参考程度に。

3.センサー性能・特性
○センサー性能(追従性)
センサーの性能に関しては全く問題が無い。一応ファームウェアは最新版にアップデートしてからテストしたのだが、Xaiでたまに起こるカーソル飛びやネガティブアクセルは全く無い。180度の全力振り向きテストも問題なし。
マウスパッドとの相性問題も特段無いようで、柄物代表格のQck+LE Fnaticでも特段問題は無かった為、センサーの追従性に関しては必要十分以上の性能があるようだ。

加えて、センサー周りにはXai、Senseiから改善されたポイントがあり、画像で紹介しておく。


←Sensei[Raw]のセンサー部分写真









←Senseiのセンサー部分写真







非常にわかりづらいかもしれないが、センサー穴がかなり広がっており、しかもスリ鉢状の面取りがしてある。この結果XaiやSenseiでよく起こっていた『ホコリや糸クズが穴に掛かってセンサーの反応が悪くなる』症状が大きく改善されている。

ただ、Xai、Senseiはdpiを1刻みで設定できるが、Sensei[Raw]は90~5670まで、90刻みでしか設定できない為、CS1.6プレイヤーで多いと思われる400dpiは使えないのは少し悲しい。


○センサー特性
センサー特性はXaiとはかなり違う。Senseiとも違う。違う点は主に以下3点

LOD(Lift Off Distance:持ち上げた際センサーの反応が切れる高さ)が高い
・直線補正が少し強め
・ExactAim(後述)がちゃんと切れてる


最初の2点は結構好みが分かれるかもしれない。LODに関しては上で述べた追従性とはトレードオフの関係という側面もあるにはあるが、Senseiは相当低いLODにしても全く問題ない追従性を見せるわけだしこの辺はSensei[Raw]ファームウェアの仕様なのかもしれない。
補正の強さはSenseiのセンサー設定:FreeMoveを2~3に設定した時程度の強さで、KanaやZowie AMのような補正がかなり弱めのマウスを使っている人にとっては好みが分かれるところかもしれない。
個人的には若干の直線補正はAimの安定度、特に置きAimで倒す時には有用だと思っているので、これはこれでアリかな。と思ってる。

3点目のExactAimがちゃんと切れているというのは、Sensei独自の機能でゆっくりマウスを動かした際、少しだけ感度を低くするという機能で正直要らない機能と思っていたのだが、Senseiはどうもこれが0に設定しても完全には切れていないようで、動かし始めにほんの少しだけモッサリした感じがある。これが完全に無くなっているのは好印象。まあこれが当たり前なんだけどね。


4.総評
名作マウスXai、Senseiの形状を踏襲しながら改善されている点もあり、劣化した点もあるがガマンできる範囲内に収まっている。廉価版ゆえに底面液晶パネルを省いたことで、結果として約10グラムの軽量化がなされておりこの点もなかなか好印象。
Xai、Senseiを使ってきたが老朽化してきた人の乗り換え先としても提案できると思うし、それなりの値段のゲーミングマウスを初めて買う人にも素直に勧められるレベルであり、総じてよくできていると思う。
ただ、問題なのは国内販売価格の7,980円という価格。正直高く設定しすぎだと思う。
Steelseries公式から輸入すると本体59.9ユーロ+送料23ユーロなので殆ど同じ値段になってしまうので、わざわざ1ヶ月も待って国内代理店から購入するメリットって何?と思ってしまう。(一応保証対応とかあるか)

競合しそうなZowie AMあたりは定価6,480円、現在は5,000円台で普通に購入できる為、競争力は若干低い気がしないでもない。Sensei[Raw]にはdpiの設定自由度、使用可能なサイドボタンの数など優っている点はあるが難しいところ。6,000円台前半に入ればかなり選択肢に入る人も増えると思う。

あと設定ソフトのSteelEngineが使いにくい。というか普通にハングしたりするのはどうにかして欲しい。32bitOSの時は起きなかったので、64biitOSのせいなのかもしれないがこれは問題だと思う。


こんなところです。何か気づいたことがあればそのうち追加で書くかもしれません。ではまた!

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

すみません、質問なのですがSteelの公式サイトからマウスを輸入する場合、EconomyとExpressの場合どの程度届くのに差があるか分りますでしょうか。
いかんせんどちらも値段が高くて迷っています・・・