2013年6月24日月曜日

ROCCAT Kone pureを他マウスと比較しつつレビューする(動画あり)

久しぶりの更新。
今回は以前は割りとイロモノ扱いだったが、最近徐々に認知されてきているROCCATが出したKone pureをレビューする。
例によって以下の順番でレビューする。

1.形状、外装、操作感
2.左右クリック、サイドボタン、ホイール
3.センサー特性
4.設定項目あれこれ
5.総評

が、今回は特例として形状及び外装の部分に、重点的に焦点を当てたいと思う。理由は後述。


1.形状、外装、操作感
























外装はかなりサラサラ目のツヤ消し仕上げ。ほんのり汗をかいた程度が一番グリップする感じ。

DeathAdder(以下DA)、EC2、DRTCM37等の一般的な右利き専用マウスと比べると、一見して少し小さい。
・背の高さはDA>EC2>DRTCM37=Kone pure
・手の中でのボリューム感はDA>DRTCM37>EC2>Kone pure
実際に手の中で感じる大きさも気持ち小さめで、非常に取り回しやすい。

形状に関しては僕が所持しているマウスのどれとも似てないので、○○のマウスに似ている感じ、といった表現は難しい。しかし、特殊なクセのある形状なのか?と言われればそんなことは無い。手を乗せた時の第一印象は、見た感じ変わったマウスぽいけど割りとフツーだな。といったところ。

配信で使ってる時にG400(旧MX518)に似ている。という意見も有ったが、手の中で感じる大きさにはかなりの違いがある(MX518の方がでかい)ので、個人的には似てないと思う。

全体的な形状は右利き専用マウスの右側面を、絶壁気味に削ぎ落したような感じ。写真では伝わりにくいと思うので、これは動画を撮影してあるので見てほしい。




僕はごくごく一般的なかぶせ持ちでゲームをしてるが、ここ3日くらい使った感じでは、DeathAdderやEC2、DRTCM37といった一般的な右利き専用マウスに比べると、薬指及び小指の第二関節付近のフィット感が若干減ったかな、とは思うものの、別にそれが操作に障害をもたらすとは全く感じてない。
左側面のココに指をハメろと言わんばかりのくぼみも、特段自己主張することなく全く違和感無く使えてる。


2.左右クリック、サイドボタン、ホイール
・クリック
クリック感はXaiやSenseiのストロークを少し短くしたような感じで非常に好印象。既存の僕が所有しているマウスの中では、これより良質なクリック感を持ったマウスは見当たらない。

特筆すべき点はクリックの反応速度が既存マウスの中で最速レベルに速いところ。反応速度フラッシュで計測したところ、現状では最速と言われているIKARI optと同水準だった。以下適当なマウスで測った反応速度の大体の平均を書く
・DRTCM12,15・・・・・・・・・・・0.200~0.210秒
・Sensei、FK・・・・・・・・・・・・・0.185~0.200秒
・IKARI、Kone pure・・・・・・・0.165~0.175秒
大半のマウスはSenseiやFKと同じ辺りに収束する傾向があるので、これはかなり速いと言える。

・サイドボタン
これは取り立てて凄い点は無いが、誤爆せず押しやすい位置に2つとも配置されており、押下した感触も良好で申し分ナシ。


・ホイール
とてもスムーズながらひとつひとつのノッチ感がきっちり感じられ、思わずこういうのでいいんだよ、こういうので。とニヤニヤしながら回してしまう。凄いイイ。もう最高。
ただし、ホイールボタンに関しては十人並みであり、もう少し軽かったらなーと少し残念。


3.センサー特性
Kone pureには現存するセンサーでは恐らく最高のトラッキング性能といわれるAvago ADNS-9800が採用されている。
しかしこのADNS-9800が採用されたマウス、どういうわけか遅延報告が不思議と多い。DRTCM38、Taipan、新DeathAdder、G600等、センサー自体が不具合を抱えているとしか思えないレベルで遅延報告を頻繁に聞く。
その点ではかなり危惧していたのだけど、Kone pureには全く遅延の症状は見られない。(最新ファームウェアにアップデート済み。古いままでは使わなかったので旧ファームではどうなのかは不明)
現在所持しているマウスパッドで色々試してみたが、どのマウスパッドを使ってもド安定な挙動で全く不安定な挙動を示すことはなかった。柄物の代表格であるQckLE-fnaticでも試したが、全く問題無し。

直線補正は非常にほど良い加減に入っており、Zowieマウス全般やDRTCM37等に採用されているADNS-3090など、最近のセンサーは補正が殆ど無いものが好まれる傾向で、程よい直線補正はaimの安定感に繋がる。と常々思っている自分としては、最近の微補正マウスには不満が多かったがこのセンサーはその点で物凄くイイ!100点満点をあげてもいい。
高速域での微加速といった症状も特段感じられず、全く死角の無いセンサーだと言える。


4.設定項目あれこれ
設定項目はかなり多岐に渡る。dpi変更、ポーリングレート変更、LoD変更など自分の好みに合わせられる。
設定ツールは非常に使いやすく、5つのプロファイルをオンボードメモリ内に保存可能。
かなり好きにいじれるが、LoDはデフォルトだとかなり長いので、とりあえずLow辺りにしておけばちょうど良い感じ。

変わり種の機能で、EASY-SHIFT[+]という機能が搭載されている。これは2つのサイドボタンのどちらかに割り振って使うのだけど、言葉では若干説明しづらい。一応説明しておくと
「EASY-SHIFTボタンを押しっぱなしにしている間だけ、マウスの各ボタンに割り振られた機能を変更することが出来る」機能だ。
※例:左クリックは通常では当たり前の左クリックの機能だが、EASY-SHIFTボタンを押している間だけ、ブラウザの戻るボタンに変える 等
これはFPSではあまり優位性が見当たらないが、多ボタンを必要とするMMOではかなり役立つ機能だと思う。左右チルト等も割り振れるので、通常のデスクトップ操作も捗ること間違いなし。

他にもdpiを変えたら喋る機能等いくつかあるのだけど、他の機能は適当に調べてほしい。


5.総評
性能面では全く減点する項目が見当たらない。現存するマウスでは最も完成度が高い部類だ。過去レビューした中でも最高のマウスだと心からそう思う。極めて満足度は高い。

これまで高性能だと鳴り物入りでデビューしたマウスでも、ワザとやってんだろお前と言いたくなるほどに、必ずといっていいほど何箇所かマイナスポイントが有ったが、Kone pureはそれが全く見つけられない。これが6000円代で買えるのだから、これはもう形状さえ手に合えばKone pure一択だと言っても過言じゃない。

そういう思いがあったから、今回はわざわざ形状を動画にしてまで紹介した。形状をよく吟味して、可能ならば店頭で触ってみて、合うと思ったなら即買うことをオススメする。これは本当にいいモノだから。

ではまた。

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

Kone pureバカ売れしてますね
ふたばさんの記事見て「イロモノ扱いだからこれから安くなるかな…」なんてのん気にしてたらこれだから困ったもんだ

匿名 さんのコメント...

ドライバーの設定を教えてくれませんか?

匿名 さんのコメント...

ドスパラで色々触った結果手になじんだのと
クリックが一番軽かったです。
使用してみて 驚きの追従性
もう最高。小型マウスの決定版ですね
これ良いよ!

匿名 さんのコメント...

自分このマウスつかってるんですけどマウスパッドから離して少し上にするとカーソルがカクカクしてしまいます;;よろしければ改善方法おしえていただけますか?