Kinzu v2 Proの1stインプレ的簡易レビュー及びクリックの考察と改良

今回は2章構成でやります。
１章：Kinzu v2 proの1stインプレ的レビュー

先日東京のArkにてKinzu v2Proを購入し、多少使ってみたので以下感想。そこまでKinzu v2は興味が無かったのでアッサリ目。以下Kinzu v2Proだと長いのでv2と表記します。

1.形状、持った感じ
当たり前ですが全くKinzuと同じです。Kanaより少し小さい。僕の手には少し小さすぎるかなと毎回思います。上部のテカテカの塗装面はハッキリいって要らない。無印のKinzuのように黒のツヤ消しプラ地肌で良かったと思う。


2.左右クリック、ホイール
ホイールは無印Kinzuとソックリです。全く同じといっていい。Kanaに比べると少しノッチ感が強めですがとても使いやすいホイールです。武器の切り替えに使うには少しノッチ感が弱いかな？まあ僕は↑がプライマリ武器、↓がジャンプなので気にならないですが…

このProEditionはクリックにオムロンスイッチを使っているとのことですが、SenseiやXaiに比べてかなりクリック感がよろしくない。具体的に言うと、スイッチのカチッとしたところに至るまでのアソビがグニュッとしてる。言葉で言い表すと
・Sensei、Xai等・・・・スッ　カチッ
・v2・・・・・グニュッ　カチッ
すいません。分かりにくいですね…実際に使わずに字面だけで見ると物凄く分かりにくいとは思いますが、明らかに違います。この悪癖のせいで敵をAimで追いながらタップすると、ワンテンポズレたところでクリックしてしまう感じでもどかしい！
ハッキリ言って自分としてはこの悪癖だけで二軍行き決定です。これに関しては細かい考察があるので、ここでは述べずに後述します。


3.センサー
使った印象はKanaに近いです。同じセンサーってことはないと思いますが、Kana同様に殆ど補正が無く、微加速やおかしな挙動も無く安定しています。DMで180度急速振り向きをしまくってみましたが、ネガティブアクセルは無く、必要十分なセンサー性能を確保しています。ちなみにKana、v2ともにファームウェアアップデート済みの個体です。どちらもアップデート前はおかしな挙動をすることがありました。必ずファームウェアはアップデートすることをオススメします。


4.総評
微加速強補正のセンサーを搭載していてかなりクセの強かったKinzuですが、v2になってそのクセの強さは完全に消え、とても素直なセンサーを搭載しとても扱いやすくなっています。正常進化と考えていいと思います。現在Kinzuを使っている人は購入を検討してもいいかと。
ただし、これは個人的意見ですがクリック感が正常進化を全てブチ壊しにしている印象。正直僕の使ってきたマウスの中では過去最高クラスにクリック感が悪いですので、買わなくていいと思います。　←結論

短いですが無印Kinzuとセンサー以外は殆ど同じなので一般的レビューはここでおしまい。
え、短くない？と思う人は　http://www.4gamer.net/games/037/G003732/20120224065/
に、BRZRK氏のレビューがあるので、そこに一般的な事象は書いてあるので参照ください。


ここからはこんな僻地ブログを見に来る人用のニッチなネタです。



2章：v2のクリックの考察とその改良
○v２になって、オムロンスイッチを搭載しクリック感は良くなるはずなのに、なぜ逆にタッチが悪くなったのか？
仮説を立てました。
仮説１：v2になってから上部に塗装が施されるようになった。この塗装の塗膜の厚みが若干剛性を増してしまい、タッチを悪くしているのではないか。
仮説２：塗装を施すため、別のプラ素材を使った結果、それが剛性を増してしまいタッチを悪くしているのではないか。
仮説３：仮説１及び２の両方が合わさって糞クリックが生まれたのではないか。

※補足１：えー、塗装程度でそんなカタくなるわけないじゃんｗｗｗｗと一般的には考えるかもしれませんが、僕がバイク屋で学生時代バイトしていた際、塗装にも関わりましたが、その経験上業務用のウレタン塗装は想像以上に塗膜が厚く、そしてカタく強靭です。ペナペナのプラスチック程度なら塗ると多少カタくなるのは無理ないと考えます。

上記の仮説3つをカンタンに検証する方法として、v2のガワ(上部の塗装がある部分のみ)と、手持ちの無印Kinzuのガワを交換してみました。以下写真ですが、撮影がヘタクソでゴミ画質なのは勘弁してください。



←v2の基盤です。オムロンスイッチの文字がドヤァしてます












←無印Kinzuの基盤です。TTCとかいうわけの分からんメーカのスイッチが使われてます。だからちょっとカタいんですね











←完成。ホイールはそのままの状態で使った為、ホイールの色が入れ替わっているのが分かると思います。バッチリハマったので完全に共通の金型を使ってるのでしょうね。真っ黒なKinzuも中々精悍な印象で、見た目もカッコイイと思ってます。






少し使ってみましたが、あのグニっとして不快だったクリック感が大幅に改善され、XaiやSenseiと遜色ないレベルのクリック感が得られました。この結果から、どうやら相当に高い確率でv2のクリック感の悪さはガワの剛性に起因していると思われます。現在無印Kinzuを所有し、v2を購入した方は、ガワを交換して使うことをオススメします。


補足２：Senseiも塗装されてるじゃん！なのになんでSenseiはクリック感悪くないの？という疑問が出るかもしれませんが、恐らくSenseiのそれは、光り方から見るに『塗装』ではなく、『蒸着メッキ』とかいうメッキの類なのかもしれません。塗装とメッキ、両者の違いは塗膜の厚みです。塗装の方が何倍も厚いんです。だから同じ形をしたXaiとクリック感に違いが無いのかもしれません。(メッキだと調査して確定したわけじゃないので、これも仮説に過ぎませんが…間違ってても知りません素人ですし)


今回は本来メインであるはずのレビューを早々に切り上げて横道にそれてすいません！ではまた！