ZOWIE FKのスイッチ交換、外装加工で硬いクリック感を大幅改善してみた

先日購入したZOWIE FK。非常に好みのカタチとそれなりに高性能なセンサーでかなり気に入っていたのですが、クリックの硬さと値段の高さがマイナスポイントでした。

色々調べていくと、ZOWIE AMやFKはHUANOというあんまり評判のよろしくないスイッチを使っている模様。しかし恐らくこのクリック感の硬さはスイッチだけのせいでは無いだろう、と思っていた為、今回はガワ(外装)の加工にまで踏み込んでみました。以下それなりに細かく手順と使用感を書きます。


○準備したもの

・ZOWIE FK…購入済み
・交換用ソール…kinzu用steelglideを流用
・ハンダごてセット…会社近所のパーツ屋で1000円
・リューターセット…会社近所のパーツ屋で2000円
・オムロン製マイクロスイッチ　D2F-F…会社近所のパーツ屋で一個140円を予備で4個購入






○作業手順
１．分解

ソールを剥がすと四隅にプラスネジが出ます。外して分解しましょう

基盤やレイアウトはどうやらAMとほぼ完全に共通。多分流用できるはず…ZOWIE手抜きかよ！

上部ガワは２つのパーツが咬み合って構成されています。赤い丸がついてる所はツメが噛み合っているので、特に上の細いツメには最新の注意を払って取り外しましょう。折れたら多分取り返しがつかないので、割りと難所

上から見たらこんな感じ。ここで左のメインクリックを受け持つパーツを少し触ってみると、割りと剛性が高く、やはりこのパーツのカタさがクリックの硬さを生んでいたのかと再確認








２．スイッチ交換

上がこれから付けるオムロンD2F-F。OMRONの文字がドヤ顔しています

はい。交換終わり！

…すいません。スイッチ取り外し、スイッチハンダ付けの作業は真剣になりすぎて写真撮ってないです。

注意事項としては、スイッチを外す前にハンダ吸い取り線でよーくハンダを取り除くこと。ここでハンダがあまり取れていない状態＋周囲の関係ない所に熱を伝え過ぎると、プリント基板の配線の接着が溶け、取り外したスイッチにハンダでくっついてハガれてきます。
僕はハガれて一時呆然としましたが、ハガれた部分を綺麗に再度基盤に載せ、剥がれてない側の表面の皮膜をケズってハンダを少し盛り、それで導通させるという裏ワザで乗り切りました。
正直この技はオススメ出来ないので、スイッチを外すのに手こずり関係無い所まで熱が伝わってアチチになるようなら、一回冷やして再チャレンジするのもアリかもしれません。
ハンダ付けの方は凄くカンタンでした。ハンダごてキットに書いてある説明さえ読めばアホでも出来ると思います。

３．クリック部分切削加工

赤丸で囲っている範囲がクリックする際にしなる部分です。ここをリュータでかなり薄く削りました。あまり削りすぎると多分大変なことになりそうなので、削る途中で何度かしならせて確認しつつ削りましょう。これは削り粉がついた状態で撮影しているので汚いですが、洗い流せばこんなに汚くないです

使ったのはこのドラえもんの手みたいな形をしたやつです。割りとゴリゴリ削れるので注意









４．干渉部分の加工

クリックした際赤丸の部分が若干干渉しており、クリック感の悪さに拍車をかけていたので多少削って干渉しないように加工。
実際は組み立てる前に削ったので、組み上げてから削ろうとしないように注意。








あとは元通り組み上げて完了です。


○作業後の感想
あの硬くてタップするのに難儀したクリックがウソだったようにクリック感がよくなりました。XaiやSenseiと比べても全く遜色ありません。

作業に踏み出すまで若干勇気が要りますが、そこまでコストも掛からない上に、身につければかなり汎用性が高いテクニックな為、超オススメです。
FKは結構高級マウスな部類の為、安物のどうでもいいマウスで練習してから望むのもアリかもしれません。基本的にゲーミングマウスはマイクロスイッチを採用している為、スイッチの規格は統一されていますので。