いつ出るかやきもきしつつ待ち焦がれた本命マウス、ZOWIE FKがやっと国内市場で発売されました。
19日の発売日に既に届いていたのですが、このマウスに関しては若干使い込んで記事を書こうと思っていたので遅くなりました。すいません。
例によって、Counter-Strike:GlobalOffensiveのデスマッチや試合での実使用からの感想をメインとして、適宜別のマウスを例示してレビューしたいと思います。主にSensei、WheelMouseOptical(以下WMO)、AMを比較対象とし
1.形状、外装、操作感
2.左右クリック、サイドボタン、ホイール
3.センサー特性
4.総評
以上の順番で書いていきます。
←FKのソールが切れてるのは気にしないで下さい。一回剥がした時まくれ上がったので、そこだけ切り落としましたw
1.形状、外装、操作感
短くまとめると、WMOやSenseiをほんの少し全体的に細く、低くし、尻(マウスの手首に近い所の膨らんだ部分)の肉を削ぎ落したような印象の形状です。開発時から同じメーカーのAMと比較して語られることが多かったようですが、IMO系の形状をしたAMと比較するよりは、WMO系のマウスと比較した方が正確な印象を伝えられると考え、WMOやSenseiを挙げました。
外装は最近の殆どのマウスで採用されることの多い、サラサラとしたツヤ消し仕上げです。同じZOWIE製のAMやECと概ね同じような感触。表面に関しては不満無し。
操作感は上記の形状変更を大きく受けています。
全体的に細く、特に尻が小さくなったことにより、内側に巻き込むように捻転する操作の自由度が格段に増しています。
これは手首~前腕支点で手首を左右に振って動かす人にしか体感しづらい部分ですが、WMOやSenseiは若干尻が膨らみすぎている為、内側に巻き込む様に手首を捻転させた際、小指と薬指の付け根がマウスの右側面後方部分に干渉してしまい、手首の捻転を阻害していると感じていました。恐らくこれが合わない人はIE3.0やDeathAdderの様な左右非対称のマウスの右側面を好んでいたのだと思います。
←EC2eVoと比較。右側面後方(尻)が同じくらいなだらか
しかし、FKは尻全体のせり出し方がかなり控えめであり、誤解を招くかもしれない表現ですが、右側面の小指と薬指の根本が接触する近辺は左右非対称のマウスにかなり近い形状となっています。(画像参照)
私は内側に巻き込む様に手首をひねってaimするのが苦手でしたが、FKを使い出してからは内側に巻き込むaimが非常にやりやすくなりました。
いつになく形状の項が長くなりましたがこれくらいにして次に行きます。
2.左右クリック、サイドボタン、ホイール
左右クリックは若干固めです。固めと言われたAMよりももう少し固い感じの為、AVAの様なタップ撃ちの速度を兎に角早める必要のあるゲームだと、若干厳しいかもしれません。しかし一般的なFPSで使う範囲の連射をするだけなら、必要十分のクリック感であり、15分使えば慣れました。
※私の個体だけかもしれませんが、最初の2~3時間程度の間だけクリックを押したら筐体と干渉するキュコっとした音と感触がありました。すり減ったからか、その音はもう消えており、今ではスムーズですが一応追記しておきます。
サイドボタンはこれまでのマウスと比較するとかなり細め。かと言って別に細いからといって押しづらいことは全く無く、SenseiやAM等と同様、誤爆は無いが非常に使いやすい配置となっています。
ホイールはこれまでのZOWIEのマウスで通例となっていた、結構な抵抗感を伴うゴロゴロしたものから、DeathAdderを彷彿とさせるいい感じのスムーズなコリコリ加減になっており、これは嬉しい改善。ホイールクリックにしてもかなり軽くなっており、ホイール周りの改善はかなり進んでいます。
3.センサー特性
近年の光学マウスで使われることの多い、Avago社のADNS-3090が採用されています。
他のマウスではDRTCM37、AM、EC1~2eVoシリーズ等で採用された実績があります。
特性は従前に採用されたマウスと殆ど同様のフィーリング。直線補正は非常に弱く、追従性は概ね良好。柄物パッドを苦手としている点もいつも通りといった感じです。
ただし、ZOWIE製のADNS-3090採用マウスだけの特徴として、レンズがカスタマイズされたものを採用しており、非常にリフトオフディスタンス(以下LOD)が短くなっています。
LODが短くなるだけなら概ね好ましいのですが、弊害として180度の緊急振り向きやFBを躱す際、雑に払うような動作で行い接地が甘くなると、ポーンと真上を向いたりします。特に厚めのソール(HyperGlide MS-3等)に換装したりすると、この挙動が顕著に出るようになります。
ZOWIEはLODの短さにはかなり拘っているようで、この部分はトラッキングの安定性とトレードオフの関係にある為、一概に不安定と言い切れない側面もあります。雑に扱わない限りは基本的にこの症状は出ません。最初は若干戸惑いましたが、1日使ったら「これくらい雑に払うと真上向くなー」というラインが分かる為、今ではそれを無意識に理解して使っているので特段気にならなくなりました。まあ若干ピーキーに調整されたセンサーなので、雑に扱うのは良くないと理解して貰うといいと思います。
※余談ながら、これの逆の例がRazerの3G Infrared Sensorを採用していた旧DeathAdder等だと思います。これは過去最強と思える程にトラッキング性能は高かったのですが、ソールを3枚貼りしたりセンサー部分にセロテープを貼ったりという対策が発案される程にLODが長かったです。
○4月30日追記
レビュー時はデフォソールを剥がし、HyperGlide MS-3を貼り付けて使っていました。このソールは結構厚みがある為、ピーキーな挙動を示していたようです。付属の予備デフォソールに取り替えた所、全く誤作動はなくなりました。特筆すべきは柄物パッド代表格のQckLE fnaticでも全く不安なく動いたことです。やはりカスタマイズされたレンズによるLODの短さは想像以上にソールを選ぶと改めて実感しました。
4.総評
こういう形状のマウスが欲しいな、と思っていた通りのマウスでした。
そのポジションはKanaが取ってくれると期待していたのですが、Kanaの形状はSenseiをまんまスケールダウンした形状だった為、若干私の希望には合ってなかったんです。
LODの短さの為、対応品以外のソールへの換装が難しい点はありますが、AMやECから比べると各部分の改善も進んでいます。
但し、値段はどーーー考えても高すぎる!!約8,000円とかボッタクリでしょ!6,000円台前半で納得できるかなあ、といった印象。
今回は形状に重点を置いたレビューでした。ではまた。
1 件のコメント:
FKの予備デフォソールってテフロンでしたっけ?
たしか違ったような気がするんですが、間違ってたらすみません
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