2012年12月14日金曜日

ダーマポイント新作マウスDRTCM37,DRTCM38のレビュー

久方ぶりの更新です。
国内では注目のIE3.0へのオマージュと言えるダーマポイントの新作マウス、DRTCM37,38を2つとも1日フラゲして使ってみました。やっと今日ドライバソフトのダーマコントロールがダウンロード出来る状態になったので、両者とも1stインプレをしてみたいと思います。

※今回はIE3.0などの他のマウスと適宜比較しつつ紹介していきます。IE3.0との比較を主としてのレビューを期待している人が多いかもしれませんが、筆者はIE3.0を持ってはいるものの、大して使い込んではいないので、必要と思われる部分に関してはIE3.0と比較はしますが、それ以上に一つのマウスとしての完成度という視点に重きをおいてレビューしていきたいと思います。
なお、詳細な諸元・機能に関しては公式サイトを参照すればすぐ分かる為、ここで詳しく紹介することはしません。


○DRTCM37

【形状】
一見したフォルムは見ての通りIE3.0にソックリな形ですが、全長やメインボタンの高さ等多々違う点があります。かなり複雑な形状なので乱暴な言い方をしますが、IE3.0を一回り小さくしたというと伝わりやすいかもしれません。
IE3.0はかなり大型のマウスであり、かぶせ持ちをしても手の中に一杯か、手が小さい人は若干持て余すくらいの印象ですがDRTCM37,38は若干の余裕を持たせた感じです。
似たようなカタチをしたマウスで最近の例を挙げるとEC2がありますが、それよりも掌の接触面が多く、陳腐な言い方をすればよりフィット感が強いと感じました。
表面はサラサラでかなりECに似てます。ほんのり手汗をかいたらイイ感じでフィットするのが好ましいです。

【左右クリック、サイドボタン、ホイール】
今回は今まで採用されていたオムロンスイッチではなく、ZIPPYというメーカーのスイッチが採用されているとのことですが、一言で言えば非常に上質なクリック感です。個人的にはクリックは誤爆しないけど重過ぎない。という水準を満たしていれば問題ないと思っていますが、DRTCM37,38はスイッチを押した感触が際立って良好です。
どこかで見た表現をパクって言えば、とても薄いガラスをパチッと割ったような感触。といった印象を持ちました。ただ、若干右クリックの方が相対的に軽く感じました。

サイドボタンはベストと言える位置だと感じました。似たような形状のDAやECよりも押しやすい位置に配置されており、DRTCM12,15で言われていた奥のサイドボタンが押せないといったことは完全に無くなりました

ホイールはヌルヌルとコリコリのバランスが取れている印象です。手持ちのマウスの中で一番感触が似ていたのはSensei[Raw]でした。
特筆すべきはホイールクリックの押しやすさで、前作のDRTCM12,15ではタクトスイッチが採用されており非常に重く押した感触もダルだったのですが、DRTCM37,38ではメインボタンに迫るレベルの軽さになっており、重要な操作を割り当てても問題ない水準だと感じました。


【センサー】
Zowie AMやZowie EC1,2eVoで採用されているAvago3090という型番のセンサーが採用されているとのことで、両マウスに非常に似たフィールになってます。直線補正はIE3.0やIMOに使われていたセンサーに比べれば若干感じるものの、殆ど体感できない程度です。強補正が好きなプレイヤーには合わないかもしれません。
しかし大きな問題点が一つ。どうやらQckLE FnaticEdition等の柄物マウスパッドと非常に相性が悪いようで、急激な180度の振り向き等の操作を加えると、色が変わる地点で完全に停止したりおかしな挙動をします。手持ちの単色系マウスパッド(Qck+,Heavy,ZowieG-TF,飛燕VE,GoliathusSpeed等)では全く問題ない限界の高さで、500Hz設定ではネガティブアクセルを感じることは一切ありませんでした。


【機能】
dpiを1単位で変更可能、ポーリングレートを125~1000まで8段階で調整可能、リフトオフディスタンスを微調整可能、柔軟なマクロ機能など非常に充実しています。まあ上でも述べたように詳しい説明は割愛します。
リフトオフディスタンスに関してはデフォルトで特段変更しなくても十分な設定になっていました。

【総評】
私が今まで使用してきた中で最高レベルの完成度のマウスだと言い切っていいと思っています。センサーが柄物を苦手としているという欠点はあるものの、単色パッドを使う範囲内では十分にパワフルであり、それ以外の項目でも90点以上は取っているように思います。
7000~8000円とかなり高価な部類ですが、Steelseries Sensei等に比べればまだ安い価格でもあり、コストパフォーマンスは相当高いです。
これまでダーマポイントは国内弱小メーカーでもあるからか、かなりイロモノ志向ではあるが意欲的なマウスを作るメーカーだ。という印象を持っていましたが、ここまで総合力の高いマウスを出すとは思ってませんでした。ステマ的ベタボメになってしまいましたが、とりあえず買ってきて使えば納得できる製品だと思います。


○DRTCM38
【総評】
マトモに使用できる水準に達していません。『現状の私の環境では』産廃です。

というのも、明らかに体感できるレベルで操作に遅延があります。ハナシにならないレベルです。
念のためメインPC(Windows7 64bit)とサブPC(Windows7 32bit)というOSもハードウェアの構成も違う環境下で使用してみたのですが、どちらでも同様の遅延があり、初期不良なのかはたまた仕様なのか判断しかねる状態です
ツイッター上での情報ですが他にも同様の症状を訴えているプレイヤーがいるようであり、ファームウェアのアップデートなどで直ればいいな…と思っています。

上記のように、DRTCM38に関しては現状レビューできる状態ではなく、後日情報を収集した上で、この遅延が直れば改めてレビューしたいと思っています。期待していた人には申し訳ありません。


久し振りのデバイスレビューでした。ではまた。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

自分は今senseiのrawを使ってるのですがクリック感はどちらのほうが軽いですか?